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〜常任指揮者挨拶〜

 

 

「ウインドファミリー なごや(愛称『ファミリー』)」のホームページへようこそ!!  

指揮者 武田 直樹 

 

 「ファミリー」の指揮者、武田です。私は、大学の吹奏楽団で初めて指揮者を経験しました(98〜99年)。最初は不安だらけでしたが、やっていくうちにすごく楽しくなって、ついには留年承知で指揮に、吹奏楽に没頭していました。そして、ひょんなことから将来の夢と思っていた「市民吹奏楽団を創る」という話が現実となり、「ファミリー」が誕生したのです!

 ここに初めていらっしゃった方々にとって、指揮者である私がどんな人間であるかというのは、ご興味を持たれることだと思います。私個人のホームページもありますので、是非ご覧下さい♪URLは以下です。
 URL: http://homepage2.nifty.com/sadoratakepi/

また、私の音楽に対する考え方については、大学の吹奏楽団で指揮者をしていた時に書いた文章がありますので、かなり長くなりますがほぼそのまま転記させて頂きます。ご一読頂けると嬉しいです。

 

「演奏会を成功させるために」

 演奏会って何でしょう?

 出演者にとっては音楽を奏でる場、お客さんにとってはその音楽を聴く場ですよね。当たり前のことです。では、音楽を聴くだけならどこでもできる(例えばCDを家で聴くとか)のに、わざわざホールに足を運んで、時には高いチケットを買ってまで音楽を聴きに行くのはなぜでしょう?

 それは、「生の演奏」が聴きたいからではないでしょうか?CDなどを聴いただけでは味わえない、その場限りの雰囲気の中で、人が奏でる音楽を直接、身体全体(視覚も含めて)で感じて、心を満たしたいと思うからではないでしょうか?もちろん、友人・知人が出演するから行くということもよくありますが、そういった場合でも、やはりいい演奏が聴けることを期待して演奏会に出かけるのではないでしょうか?

 そういったお客さんの期待に応えられる演奏を、私は「伝わるものがある演奏」と表現します。演奏者の心で奏でた音楽が、お客さんの心に伝わるということです。そういう演奏が、演奏者、お客さん双方の感動を呼び、心を満たすんだと思います。

 演奏会に出演する以上、時間とお金をかけて聴きに来て下さるお客さんの期待に応えるのは使命とも言えることです。お客さんの心を満たすことのできない退屈な演奏会は、いくらお客さんがたくさん入っても、いくら進行がスムーズにいっても、いくら会場が良くても、成功したとは言えません。

 では、「伝わるものがある演奏」に必要なものって何でしょう? 演奏技術は、後に述べる「心の表現」の手段としては重要ですが、ただ楽譜通りで正確なだけの演奏には伝わるものがありません。感動するとすれば、それは高い演奏技術に対する感動であって、音楽そのものに対するものではないと思います。

 本当に必要なのは、自信、余裕(ゆとり)、そしてこの2つが伴って初めて生まれる「心(感情)の表現」ではないでしょうか。音楽とは、心を表現することだと思います。作曲者は、曲に込めた自らの心を音符や記号などで表し、指揮者(演奏者)はそれを読み取って(感じ取って)自分なりに曲を解釈し、自分のものにして、その心を身体全体で表現するのです。そのときに、より高度な演奏技術が伴えば、より自由な表現が可能になります。また、人それぞれ感じ方(感性)が違いますから、同じ曲でも指揮者(演奏者)によってさまざまな心の表現(音楽)が生まれます。そこが音楽の素晴らしいところの一つだと思います。

 先程述べましたように、心の表現(音楽)を可能にするのは自信と余裕(ゆとり)です。自信や余裕がないと、「失敗したらどうしよう…」といった不安がつきまとい、心の表現どころではなくなってしまいます。では、自信と余裕を持つにはどうしたらいいんでしょう?

 自信と余裕を生み出すのは、練習です。たとえ技術的に完璧ではなくても、自分なりの限界まで、自分で納得いくまで(妥協ではありません)練習していけば、「やれるだけやったんだ」という気持ちになって自信を持つことができ、心のゆとり(余裕)が生まれてくるんです。そして、さらに練習を重ねていけば、自分の心を身体全体で表現できるようになっていきます。また、演奏会があるごとに自分なりの限界まで練習できれば、そのたびに演奏技術も上がっていくはずです。

 演奏会、成功させたいですよね。ですから、自分で納得いくまでしっかり練習して下さい。それが、私の言う「演奏者としての自覚を持つ」ということです。

 

合奏では、このような考えに基づいて、毎回、「充実した、楽しい合奏」を目標に取り組んでいます。曲の練習はもちろんですが、「楽器を持つのは久しぶり」という団員もいますので、基礎練習にも重点を置いています。この姿勢は、今後もずっと変えないつもりです。「心の表現」の幅を広げ「音楽」を楽しむためには、演奏技術の向上が不可欠ですから、そのためにも基礎練習は欠かせません。また、私も指揮者として技術の向上に努め、ずっと成長し続けていきたいです。ちなみに、手前味噌ですが、私は周りの人たちに言わせると、「振りの大きい、情熱的な指揮者で、演奏者を熱くさせる」ようです。(私の大好きな指揮者、佐渡さん(佐渡裕)と同じかも!!!(笑))

「ファミリー」の入団を検討して下さっているみなさん、是非、一度見学にいらして下さい!楽器をお持ちでしたら合奏にも参加してみて下さい!団員一同、心からお待ちしております。

2005年4月